彼の秘密と彼女の秘密


___凛___


瑠璃がキッチンに立っている。
手馴れたもので一度に何品も作っていく。


「凛、恥ずかしいから見ないでよ」


顔を赤くして言う。
その頬に触れたいと思ってしまう。


仕方なく、リビングのソファに座ってノートを開く。
もう書く内容は決まっていた。すらすら書いていく。

「あ、凛。次の?」

「見ないでください。まだ次のとは決まっていません。
それに嵐の方はそうなんです?
僕達、京都に来てから結構経ってますけど」

「んー。今の所は大丈夫かな?
でも東京行かなきゃならん時はでてくるかもなぁ」

「そうですか...」
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