彼の秘密と彼女の秘密
後ろで気配がして振り返ると瑠璃が起きていた。
「おはよう」
「おはようございます。よく眠れたみたいですね」
「うん。久しぶりに幸せな夢を見たよ、あれ?でもどんなだったか忘れちゃったみたい」
「あはは。夢なんてそんなものですよ。コーヒー飲みに行きましょう
瑠璃は着替えてから来たほうがいいですよ」
リビングに行くともう嵐が起きていた。
「おはようございます。例の件ですが、先ほど連絡がありましたよ。斎藤からです。
今日の昼頃にはこちらに調査結果の資料が届くそうです」
「さすがやねぇ、斎藤くん。仕事が早い。なぁ凛は裏の仕事の事を瑠璃に話すんか?」
「今悩んでいるところです。調査結果次第にもよりますね」
「あ、瑠璃ちゃんおはよう」
「嵐おはよう。2人して内緒話?」
瑠璃は笑っている。
この笑顔を守らなくては。