彼の秘密と彼女の秘密
6
洗濯を干しながら、考えていた。
朝、携帯を見ていた凛の様子も。嵐と話している2人の様子もなんか違和感を感じた。
(なんか...隠し事、みたいな。でもいくら好きな相手に
だって多少の隠し事位あると思う。でも嵐まで...)
「なんだろうなぁ...」
「何がです?」
「うわっ!びっくりしたぁ!」
「人を、仮にも恋人をお化けのように言うんですね」
凛は笑っている。
「何か悩み事ですか?」
「そんな事ないよ。いろいろ考えていただけ、ここ最近でいろいろあり過ぎたからかな?」
「そうですか?何か悩み事があるなら言ってくださいね」
凛は縁側に座り脚をぶらぶらさせている。