彼の秘密と彼女の秘密



洗濯を干しながら、考えていた。
朝、携帯を見ていた凛の様子も。嵐と話している2人の様子もなんか違和感を感じた。

(なんか...隠し事、みたいな。でもいくら好きな相手に
だって多少の隠し事位あると思う。でも嵐まで...)

「なんだろうなぁ...」

「何がです?」

「うわっ!びっくりしたぁ!」

「人を、仮にも恋人をお化けのように言うんですね」

凛は笑っている。

「何か悩み事ですか?」

「そんな事ないよ。いろいろ考えていただけ、ここ最近でいろいろあり過ぎたからかな?」

「そうですか?何か悩み事があるなら言ってくださいね」

凛は縁側に座り脚をぶらぶらさせている。

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