彼の秘密と彼女の秘密
「いい天気ですねぇ。ネコの気持ちがわかる気がします」
「ふふふ。凛、本当にネコみたいになってるよ」
凛はすでに縁側に寝転がってる。
「瑠璃もきてください」
「明るいし恥ずかしいよ」
「僕の事そんなに嫌なの?あぁ悲しい」
「わかったよぉ...」
凛と一緒に縁側に寝転がる。
「起きたばっかりなのにまた眠く鳴っちゃうね。春だからかなぁ。
桜が散るまでにまたお花見しながらお月見したいね」
返事が返ってこない。絶対寝ちゃったな。おとなしく凛の腕の中で丸くなっておく。
「お前ら、昼間っから堂々と。凛起きてんねんやろ」
「あーあ。バラしちゃって。せっかく瑠璃をおとなしくさせてたのに」
「りーん!起きてたの!?」
「瑠璃もまだまだですね。僕の寝たふりに気づかないなんて」
「普通わかんないよ...」
「そうか?俺らならわかるよな?」
「はい。まぁ経験の差でしょう」
「何の経験よ!バカーもう知らないー自分の部屋に行く!」