彼の秘密と彼女の秘密


___凛___


一緒に月を見ている瑠璃ちゃんは、まだお団子を食べている。

「ねぇ。そんなに食べて太らないの?」

「あー。私いくら食べても太らないの。いいでしょー」

にこにこしながら話している。


「さっき話していた、この間のお団子のお礼だけど、ちゃんと行くからね?」

「やっぱり起きてたの?ひどいあぁー。でも今日こんなにお団子もらっちゃったし...」

「こんなにお団子僕より食べて、行かないって言うの?」

なんでかな。意地悪したくなる。

「あぁ、もうわかったよ!行くよ!行けばいいんでしょ!」

口を尖らせた顔も可愛い。

「じゃあ、約束ね?明日ここに16時に」

「わかったよ。また明日ね。バイバイ」

瑠璃ちゃんは手を振りながら帰る。

瑠璃ちゃんの後姿を見ながら、急に帰したくないって気持ちが...
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