彼の秘密と彼女の秘密



___凛___


「みなさま、お食事ができました」


みんなでわいわいしながら食べて、飲んで。


「俺、お風呂入ってくるわー。凛わりぃけど、客用の浴衣の用意頼めるやろか。
明日買いに行ってくるわ」

「わかりましたよ」

瑠璃はまだ飲んでいる。

「瑠璃、そんなに飲んで大丈夫ですか?」

「大丈夫だよ」

「あ、そうでした。瑠璃の部屋ですが僕の部屋の隣にしました。襖一枚しかありませんが大丈夫ですか?」

「えぇ?大丈夫というか大丈夫じゃないというか...」

「嫌でしたか?」

「嫌じゃないよ、嬉しいんだけど、いつでも凛の部屋に行けちゃうし、凛もこれちゃうし。
貞操観念というか...」

「瑠璃...僕も今気づきました。でも瑠璃は僕のものですから問題ありません」

「凛のすけべ」


瑠璃はぷぅっと口を尖らせている。

僕の好きな顔だ。



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