俺様とネコ女
「祐樹がサダに向かって、俺こころのこと好きだ、お前が俺に紹介したくせに、こころのこと好きなわけ?って。そうしたらサダは"帰る!"って言い残して帰って行った。意味わかんない」

ミスター無反応。コウは表情も変えなければ、リアクションもなし。なんてわかりにくい男なんだ。


「それから私の部屋でまあ気まずいよね。でも結局ヤることヤったけど、付き合おうって言ってくれなかった」

問題は気持ちか、テクか、相性がよくなかったのか。祐樹とのそれは、あまりいいものではなかった。


「次の日の朝スマホチェックしたら、2人ともにサダから鬼のような着信とLINE。あれはヤバかった」

今思い出しても鳥肌。「私もそれ全部見たんですけどね」と私の一人語りに参戦してくれた美咲。

今のうちにビールで喉を潤すよ。ありがと。
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