俺様とネコ女
翌朝目を覚まして、隣で眠るコウの前髪にそっと触れた。頬を優しく撫で、起こさないように唇を重ねた。


セフレじゃないよね?ヤりたいときにヤれる簡単な女って思ってる?説得力ないけどね、私はそんな女じゃないよ?

ギュ、心臓が締め付けられる思いがして、静かにベッドから降りた。

コーヒーメーカーをセットして・・・洗濯しよ。勝手にしたら怒るかな。

10時を過ぎても目を覚まさないコウは、よほど疲れているのか。毒っ気が抜けた寝顔は、かわいいとさえ思ってしまう。


この人を、独り占めしたい。
< 106 / 337 >

この作品をシェア

pagetop