俺様とネコ女
「ああ」

「付き合ってるのか?」

「いや」

「詳しく聞こうか」


さっきと違い、口元は笑ってるが目が笑ってない直哉。 詳しくなんて誰が言うか。


「あの日お前らが帰った後、家につれて帰ってヤった」

「は?お前そうなの?彼女としかしないはずだろ?」

「理性とんだ。最後まで聞け」

「まさかお前が・・・」


ブツブツ言いながら、直哉は栗色の髪の毛をクシャリと握った。

「あいつ、とにかく気が合う。素でいられるし、あいつといるとうっかり笑う。あいつ、かわいい」

「お前コウだよな?お前の口からかわいいって言葉初めて聞いた。そういう感情と思考回路持ち合わせてたんだな」

俺だって驚いてるんだ、こんな自分に。
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