俺様とネコ女
「連休中毎日仕事なの?」
「いや。毎日じゃない。お前は実家帰るんだろ?」
あれ?と首をかしげたここ。すぐ、あっ!と小さく声を発した。
「山本主任に聞いたの?この前課長が言ってたもん。明日はゼミの飲み会だから、明後日実家に帰るんだ。3日にこっちに帰ってくるよ」
と言うことは、5日の誕生日当日は、こっちにいるということか。
「ふーん。俺、5日空いてるんだけどお前は?」
ジ、っと俺を見つめるここ。何だよ。何か言いたいことでもあるのかよ。視線をそらさない俺に、今度は笑顔だ。
「空いてるよ」
「で?今日早く帰るんだけど」
「ん、」
「お前は?」
「会議が終わり次第、会議室を片付けます。それから、専務に書類をお渡しして、退社の予定です」
ここは突然真面目な口調に転換し、繋いでいた手を離した。何を今更、秘書気取りで真面目ぶってんだ、こいつ。
サボってたくせに。
「いや。毎日じゃない。お前は実家帰るんだろ?」
あれ?と首をかしげたここ。すぐ、あっ!と小さく声を発した。
「山本主任に聞いたの?この前課長が言ってたもん。明日はゼミの飲み会だから、明後日実家に帰るんだ。3日にこっちに帰ってくるよ」
と言うことは、5日の誕生日当日は、こっちにいるということか。
「ふーん。俺、5日空いてるんだけどお前は?」
ジ、っと俺を見つめるここ。何だよ。何か言いたいことでもあるのかよ。視線をそらさない俺に、今度は笑顔だ。
「空いてるよ」
「で?今日早く帰るんだけど」
「ん、」
「お前は?」
「会議が終わり次第、会議室を片付けます。それから、専務に書類をお渡しして、退社の予定です」
ここは突然真面目な口調に転換し、繋いでいた手を離した。何を今更、秘書気取りで真面目ぶってんだ、こいつ。
サボってたくせに。