俺様とネコ女
くっつけて敷かれた布団の足元で、立ったまま帯に手をかけるコウ。「どうなってんだ」って言うくせに、簡単に帯をほどかれ布団に押し倒された。
パリ、と糊がきいたシーツが、私たちが動くたび、シュ、シュ、と音を立てる。
ほぼ全開の浴衣を、全部脱がしてしまわないあたり、コウも男だな。
「おい。何笑ってんだよ」
「え、顔に出てた?」
「ふざけんな。萎える」
「ん、ごめん」
ごろんと仰向けに寝転がったコウの上に体を乗せる。コウの浴衣も合わせが乱れて、鎖骨が艶かしい。
「このシチュエーションが楽しくて、笑っちゃうの」
「色気ねえ女」
「どうせ私はガキですよ。コウはさぞゴージャスな大人の女を抱きまくってたんでしょ!」
ほんの10センチの距離で、微笑を口角に浮かべるコウ。なによ!
両手を腕立て伏せのように突っ張って、立ち上がろうとしたところを、肘の関節をカクンとされてコウの上に倒れこむ。
「やめてよ!」
両腕が背中に回る。くくくと笑いを堪えているのが直に伝わってくる。
パリ、と糊がきいたシーツが、私たちが動くたび、シュ、シュ、と音を立てる。
ほぼ全開の浴衣を、全部脱がしてしまわないあたり、コウも男だな。
「おい。何笑ってんだよ」
「え、顔に出てた?」
「ふざけんな。萎える」
「ん、ごめん」
ごろんと仰向けに寝転がったコウの上に体を乗せる。コウの浴衣も合わせが乱れて、鎖骨が艶かしい。
「このシチュエーションが楽しくて、笑っちゃうの」
「色気ねえ女」
「どうせ私はガキですよ。コウはさぞゴージャスな大人の女を抱きまくってたんでしょ!」
ほんの10センチの距離で、微笑を口角に浮かべるコウ。なによ!
両手を腕立て伏せのように突っ張って、立ち上がろうとしたところを、肘の関節をカクンとされてコウの上に倒れこむ。
「やめてよ!」
両腕が背中に回る。くくくと笑いを堪えているのが直に伝わってくる。