俺様とネコ女
「直哉さん、例の飲み会以降私と噂になってるでしょ?迷惑じゃない?」
ああ。と笑ったような、困ったような、どっちにもとれる表情を見せた直哉さん。
「直接聞かれたら付き合ってないって言ってるから大丈夫。それに今好きな子いないし」
「ほんと?」
「ほんとほんと。だから気にしないで」
「ありがとう」
直哉さんは優しいからそう言ってくれたけど、迷惑に決まってる。
いい会社に勤めていて、顔よし性格よしのハイスペックな直哉さんに、彼女がいないのが不思議でしかたない。
コウは性格に難ありだから、あの俺様男がフリーだったのは納得がいく。今となっては。
「年頃のいい男は、みんな売約済みだと思ってた」
「ん?」
「直哉さん、実は変態とか?」
「はい?」
「赤ちゃんになったりするの?それともいじめられたいとか?えーやだな。イメージ崩れる」
「いや。俄然ノーマルだから」
猫かぶり中だと気づき、大笑いしたいのをぐっと堪える。肩を震わせ笑い、腹筋が痛い。
直哉さんとは、エレベーターで別れた。
さあ。仕事だ。
ああ。と笑ったような、困ったような、どっちにもとれる表情を見せた直哉さん。
「直接聞かれたら付き合ってないって言ってるから大丈夫。それに今好きな子いないし」
「ほんと?」
「ほんとほんと。だから気にしないで」
「ありがとう」
直哉さんは優しいからそう言ってくれたけど、迷惑に決まってる。
いい会社に勤めていて、顔よし性格よしのハイスペックな直哉さんに、彼女がいないのが不思議でしかたない。
コウは性格に難ありだから、あの俺様男がフリーだったのは納得がいく。今となっては。
「年頃のいい男は、みんな売約済みだと思ってた」
「ん?」
「直哉さん、実は変態とか?」
「はい?」
「赤ちゃんになったりするの?それともいじめられたいとか?えーやだな。イメージ崩れる」
「いや。俄然ノーマルだから」
猫かぶり中だと気づき、大笑いしたいのをぐっと堪える。肩を震わせ笑い、腹筋が痛い。
直哉さんとは、エレベーターで別れた。
さあ。仕事だ。