俺様とネコ女
「どこか身体悪いのか?病気か?」

「ううん大丈夫」

「もしかして、子どもができたのか?」


違う違うと、頭を振る。

避妊が100%じゃないことくらい常識だ。子どもができて俺に言えず、悩んでいるのかと思ったが違うのか。

ますますわからない。


「ちゃんと食え」

「コウしかいらない。コウを私のものにしたい」

「何言ってんだ?俺はお前のものだろ」


ここの瞳が、何かに怯える。

「ここ、頼むから不安にさせないでくれ」


シャワーを浴びながら、抱き寄せた細い身体。離したくない。ここが俺を見つめる。何かを訴えるように。

シャワーで濡れているのか、涙で潤んでいるのか、濡れて光る黒い瞳が、訴えかける。


「コウ。して?」

ゾクゾクした。


何より、俺を欲しがっているここに、激しく欲情した。
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