俺様とネコ女

4.こころside

1日の仕事を終え、更衣室で先輩たちと話をしていた。そこに、コウからメッセージ。


”駐車場で待ってる。
一緒に帰るぞ。”


全身に緊張が走る。会話に参加するのをやめ、落ち着きをなくした私に、課長がそっと声を掛けてくれる。ほかの先輩に聞こえないように、小さな声で。


「彼から?」

「はい。話し合ってきます」

「がんばって」


ゆるく巻かれた髪の毛をかき上げた課長は、胸の前でガッツポーズをして見せる。

「はい」それに笑顔で答えた。


一週間、散々泣いて、悩みに悩んだ。でも結局は、私の独りよがりだ。


しっかり話し合う。気持ちを伝えて、気持ちを聞く。それしかない。
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