俺様とネコ女
もっと鳴かせたい。鳴かせて鳴かせて、くだらない男の記憶を排除してやる。


俺一色にしてやる。


パーカーは既に捲れ上がり、黒いレースの下着が露になっている。裾から手を入れ胸を撫でる。より良い声で鳴き、直接そこに触れたくて邪魔を取り払おうと背中のホック部分に指を忍ばせる。

ふわり、背中を浮かせた仕草が、実に面白くない。この女、慣れてる。

差し入れた手で女の体を反転させ、うつ伏せにした。パーカーを一気に頭から引き抜いて、背中のホックを外した。

耳やうなじ、首すじ、背中、舌で舐め上げながら、胸の先端を指で刺激する。ここがシーツを強く握り声を必死に堪えているその姿に、喜びを覚える。


「鳴けよ。俺で鳴け」


仰向けにして、隅から隅まで好き勝手に味わった。吸い付くような滑らかな肌にずっと触れていたいが、入りたい。

ここの中に。


ぐ、と押し入れると、一際大きな鳴き声。熱い吐息。首にしがみつく、汗ばんだ腕。俺の名を呼びながら、俺を締め付ける。俺の口からも息を吐いてしまいそうで、死ぬ気で堪え続けた。

もうだめ!とここが小さく叫んだとき。


同時に、絶頂を迎えた。
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