俺様とネコ女
コウの腕の中で、また身体が熱を帯びる。
意外だ。キスが好きなのか、強請ってないのにくれる。しかも、たくさん。これ幸いと、仰向けに寝転がったコウの上に覆いかぶさって、私からもキスをする。
落ちてくる髪を耳にかけてくれて、また、落ちる。それが頬や鎖骨を撫で、くすぐったそうに肩をすくめた。
「コウ可愛い」
チュッ、チュッ、とわざと大げさな音を繰り返すと、僅かに開いた眼が怖い。と、突然上体を起こし、私をベッドに軽く突き倒し、自分はベッドから足を下ろした。
フローリングの上の無造作に散らばった服を拾い上げて身につける。私に、パーカーを投げつけて。
それを頭から被りながら、キッチンに立つコウを目で追う。ベッドから降りて、私の足は無意識にキッチンに向いた。
「ねえ、コーヒーメーカーもうちと一緒」
いい香り。コーヒーの深みのある独特の香りが嗅覚を刺激する。
コウのすぐ隣で話しかけても返事がない。
「へーそうなんだー。俺らマジで気が合うねー。って代わりに言おうか?」
「ダルい」
本当に鬱陶しそうな顔をしながら、無言でステンレス製のオシャレなマグカップを渡してくれる。
「ありがと」
コウは熱そうに、でも美味しそうにブラックコーヒーを飲んでいる。
意外だ。キスが好きなのか、強請ってないのにくれる。しかも、たくさん。これ幸いと、仰向けに寝転がったコウの上に覆いかぶさって、私からもキスをする。
落ちてくる髪を耳にかけてくれて、また、落ちる。それが頬や鎖骨を撫で、くすぐったそうに肩をすくめた。
「コウ可愛い」
チュッ、チュッ、とわざと大げさな音を繰り返すと、僅かに開いた眼が怖い。と、突然上体を起こし、私をベッドに軽く突き倒し、自分はベッドから足を下ろした。
フローリングの上の無造作に散らばった服を拾い上げて身につける。私に、パーカーを投げつけて。
それを頭から被りながら、キッチンに立つコウを目で追う。ベッドから降りて、私の足は無意識にキッチンに向いた。
「ねえ、コーヒーメーカーもうちと一緒」
いい香り。コーヒーの深みのある独特の香りが嗅覚を刺激する。
コウのすぐ隣で話しかけても返事がない。
「へーそうなんだー。俺らマジで気が合うねー。って代わりに言おうか?」
「ダルい」
本当に鬱陶しそうな顔をしながら、無言でステンレス製のオシャレなマグカップを渡してくれる。
「ありがと」
コウは熱そうに、でも美味しそうにブラックコーヒーを飲んでいる。