俺様とネコ女
「音楽の趣味も合うね。私も大好きでよく聴いてる」
「お前も好きなの?」
「うん。好きすぎて、この人のマイクになりたい」
「変態」
「だよね。認める」
車を走らせながら、時々私に目線を向けてくれる。会話の9割は私が喋ってるけど、面白ければ笑ってくれる。コウの笑顔を見ると、嬉しくてそれ以上に笑顔になる自分がいた。
「J駅は電車でも時間かかるだろ。なんでこんな遠くで飲んでたんだ?」
「この近くの会社で働くんだ。1日が入社式。美咲に付き合ってもらって通勤の練習してたらお酒の誘惑に負けちゃった。コウもこの近くなんでしょ?会社。なんていうところ?」
「さぁ」
「隠すところじゃないでしょ。教えてよ」
「別に。お前は?」
「教えてあげない」
教えてくれなかったことが悲しくて。悔しくて。こんなの、子どもだよ。
「お前も好きなの?」
「うん。好きすぎて、この人のマイクになりたい」
「変態」
「だよね。認める」
車を走らせながら、時々私に目線を向けてくれる。会話の9割は私が喋ってるけど、面白ければ笑ってくれる。コウの笑顔を見ると、嬉しくてそれ以上に笑顔になる自分がいた。
「J駅は電車でも時間かかるだろ。なんでこんな遠くで飲んでたんだ?」
「この近くの会社で働くんだ。1日が入社式。美咲に付き合ってもらって通勤の練習してたらお酒の誘惑に負けちゃった。コウもこの近くなんでしょ?会社。なんていうところ?」
「さぁ」
「隠すところじゃないでしょ。教えてよ」
「別に。お前は?」
「教えてあげない」
教えてくれなかったことが悲しくて。悔しくて。こんなの、子どもだよ。