俺様とネコ女
「お前は言え」
「自分は言わないくせに理不尽でしょ。それにミステリアスな女のほうが興味わくでしょ?」
「別に」
「あーもう。語彙少なすぎるよね。日本語の勉強したら?あと、コミュニケーション術も学びなよ」
「お前はもっと謙虚さを身につけろ」
「謙虚じゃん」
「どこがだ」
あっという間に駅に着いてしまった。あっけないくらい早く、別れのとき。コウは慣れた手つきでハザードをつけ、駅前のロータリーに路上駐車した。
パーキングスペースじゃなくて路駐ということは、長くいるつもりがないってことだ。
どうしよう。考えをまとめる暇がなかった。どうやって誘う?なんて言えば、また、会ってもらえる?
今言わずに、メッセージする?電話する?でも、無視されたら終わっちゃう。
瞬時に考え出した結論は、至ってストレートな言葉だった。
「自分は言わないくせに理不尽でしょ。それにミステリアスな女のほうが興味わくでしょ?」
「別に」
「あーもう。語彙少なすぎるよね。日本語の勉強したら?あと、コミュニケーション術も学びなよ」
「お前はもっと謙虚さを身につけろ」
「謙虚じゃん」
「どこがだ」
あっという間に駅に着いてしまった。あっけないくらい早く、別れのとき。コウは慣れた手つきでハザードをつけ、駅前のロータリーに路上駐車した。
パーキングスペースじゃなくて路駐ということは、長くいるつもりがないってことだ。
どうしよう。考えをまとめる暇がなかった。どうやって誘う?なんて言えば、また、会ってもらえる?
今言わずに、メッセージする?電話する?でも、無視されたら終わっちゃう。
瞬時に考え出した結論は、至ってストレートな言葉だった。