俺様とネコ女
「大学の男友達がね、イケメンの親友紹介してやるって言い出したの。彼氏いたんだけど、その場のノリで会うことにして、会ったのは次の日。10月だった」
失恋話の詳細をリアルタイムで知り尽くす美咲は相槌を打ちながら、カシスオレンジをチビチビ飲んでいる。そんなジュースのようなカクテルとっとと飲みなよ。
「男友達はサダって言うんだけど、例の親友がうち来てるから出て来いよって電話くれて。ちなみに全員1人暮らしね。それで行ったの。サダんちに。ねえ、それちょっとちょうだい」
「は?」
眉間に皺を寄せるコウを尻目に、笑顔の直哉さんが「いいよ」と微笑んでくれたので箸を伸ばした。あ。美味しい。
「サダは本当に仲のいい男友達だったし、家が激近だから何回も家行ってたし。てかさ、2人きりなら行かない。何かあったら身を守れないでしょ、そのくらい分かってるから」
失恋話の詳細をリアルタイムで知り尽くす美咲は相槌を打ちながら、カシスオレンジをチビチビ飲んでいる。そんなジュースのようなカクテルとっとと飲みなよ。
「男友達はサダって言うんだけど、例の親友がうち来てるから出て来いよって電話くれて。ちなみに全員1人暮らしね。それで行ったの。サダんちに。ねえ、それちょっとちょうだい」
「は?」
眉間に皺を寄せるコウを尻目に、笑顔の直哉さんが「いいよ」と微笑んでくれたので箸を伸ばした。あ。美味しい。
「サダは本当に仲のいい男友達だったし、家が激近だから何回も家行ってたし。てかさ、2人きりなら行かない。何かあったら身を守れないでしょ、そのくらい分かってるから」