俺様とネコ女
メッセージ画面を確認して再度チラリ、目線をコウへ。


”赤澤 航”

その名前を見ただけで、不安と期待が思考を占領する。あからさまに胸がドキッと跳ね、自分の恋心を再度確認させられる。

メッセージを開いて、その内容に一喜一憂だ。

ヤバい、ニヤけるな。コウに自分からのメッセージをみてニヤけてるなんて悟られたくない。

それに、ただメガネを返してくれるだけかもしれない。

もしかしたら、社内恋愛しないから、この前のことはなかったことにしろって。面と向かっての最後通告が待ってるのかもしれない。


それでも期待している自分もどこかにいて。

コウと2人で会いたい。この前のように、お酒を飲みながら話をしたい。

同じ会社だったことが分かった上で、この前以上の関係を築きたい。またキスをしたい。求めて欲しい。


盛り上がった飲み会は、開始から3時間後にやっとお開きになった。
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