俺様とネコ女
「ダル」と独りごち、冷蔵庫からビールを2本取り出し無表情に渡してくれた。もちろん「どうぞ」なんて言葉はあるわけない。
コウはダークブルーのシンプルなネクタイに手をかけクイと緩め、ベッドに腰をおろした。その仕草に、キュっと締め付けられた心臓が、ザワつきはじめる。
ああもう!ガチかっこよすぎん?
「ねえ聞いたんだけど。コウは社内恋愛しないの?」
一呼吸。ゆっくり一呼吸置いて、どっちとも判別がつかない目線と共に耳に入ってきた言葉は。
「さあ」
想像はしていた。想像していた通りの回答にモヤモヤが募る。それでも、ニヤリ、口角を少しだけ上げた意地悪な瞳にまんまとドキ、胸が跳ねるさせられる私。
コウが相手だと、全てにおいて勝算がなく、自信が持てない。私1人、ジタバタもがいて。
プシュ、開けた缶ビールを一気に流し込む。恥ずかしさも、不安も、飲み込んでしまいたい。
コウはダークブルーのシンプルなネクタイに手をかけクイと緩め、ベッドに腰をおろした。その仕草に、キュっと締め付けられた心臓が、ザワつきはじめる。
ああもう!ガチかっこよすぎん?
「ねえ聞いたんだけど。コウは社内恋愛しないの?」
一呼吸。ゆっくり一呼吸置いて、どっちとも判別がつかない目線と共に耳に入ってきた言葉は。
「さあ」
想像はしていた。想像していた通りの回答にモヤモヤが募る。それでも、ニヤリ、口角を少しだけ上げた意地悪な瞳にまんまとドキ、胸が跳ねるさせられる私。
コウが相手だと、全てにおいて勝算がなく、自信が持てない。私1人、ジタバタもがいて。
プシュ、開けた缶ビールを一気に流し込む。恥ずかしさも、不安も、飲み込んでしまいたい。