天国に続く道。


「.......」



私、西内菜美は今日から中学生。


小学校の頃からの同級生も沢山いて
周りを見るだけで吐き気がする。


こんなところで、3年間もやっていけるのかと不安になってきた時



チャイムがなった。




「入学生の皆さんは入学式を始めるので体育館にお集まりください」


周りの人が体育館へと歩き始める


「おやおや、今日から中学生か。」


(......!?)


背後からの声に驚く。

聞いた事のある声

1番ききたくなくて
1番怖い声


あいつだ、過去の記憶がフラッシュバックし冷や汗がだんだん出はじめる。


「だめだよ、こんなとこで倒れちゃ。」


必死に歩こうとするが

恐怖で足がすくんで動かない


(近づいてくる....)


目をつぶった瞬間




「あ、れ?」




何もおきない。


「お前入学生だろ、体育館に行け」

慌てて声のした方を見ると居たのは

あいつではなく、パツパツのスーツを着た170超えの身長の男の人。


「すみません...」


あいつが、どこかにいるかもと

周りを見回して見たが何処にもいない


幻覚だったのだろうか?



「あ、俺1年の先生だから
ちなみに担当クラスは1の1」

それだけ言うとパツパツのスーツの人はくるりと背を向けて歩きだす


「先生...か」


まだ少し震える足をひきずって
パツパツのスーツの人の後を追った、

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