天国に続く道。
不安につつまれた入学式も無事に終わり
教室に向かっていると


((キャーキャー))

うるさい女子の声が聞こえてきた

声のする方を見ると

そこは1の1。


(あぁ、宗田のクラスか)


もちろん原因は宗田。
女子に囲まれてニコニコと話していた。



「宗田先生気になるの?」

その声を聞いて急に笑顔になる


「そんな風に見える?」


「菜美ったらー、分かってるってば」


彼女は幼馴染の華菜。
私の唯一の信頼できる人で
たった一人の友達。

家も隣同士で家族同然の人


「華菜はクラス何組だっけ?」

「なーに、とぼけてんの。
あんたと同じクラスですよーだ。」

華菜は舌をベーッと出した。

そんな華菜を見ながら


(癒される...)


私は少し安心して、あいつの事なんて
すっかり忘れていた。

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