天国に続く道。
信頼


「わあああ‼︎美味しそう‼︎」


隣ではしゃぐ華菜を見てため息をつく


「ほんっと、能天気なんだから」


「相変わらず、菜美は料理上手いね」


私の家は親が家にほとんどいない

というより帰ってこない。

2人で旅行なんていう、華菜の両親と
違い、私の両親は2人とも浮気してる。


だから、お互いが顔を合わせても
他人のようによそよそしい。


だから、たまに華菜の両親が羨ましく
なったりもする。


「ねぇ、そういえばさ。
宗田先生は大丈夫だったの?」

華菜は食べる手を止めてこちらを
見ていた。


「そういえば...」


あの出来事を思い出す。

確かに宗田の時は、震えや恐怖感なんて
感じなかったし、むしろ落ち着いていた


「いがいにさ、宗田先生は大丈夫だったり..げほげほっ」

「あー、もう口にもの入れて話すから」


華菜は水を取りに行った。


(宗田の時はなんで大丈夫だったんだろ)


でも、もしかしたら宗田なら

あいつも教師だけど

他の奴らとは違う気がするんだ。

まだ宗田の事は全く分かんないけど

「もしかしたら」と思う気持ちが

心のどこかに出てきていた。
< 8 / 8 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop