Crown 【更新再開】
「んん……………うわ誰もいねぇ」
前にある時計を見ると17:30を指していた
寝過ぎたな…まだ瞼が重い…
が、この後の予定を思い出し俺は机の横に掛けてあったカバンを取り、立ち上がる
「あ?何だこれ?」
机の上には見たことの無い小さな紙が置いてあった
手紙か…?
誰が書いたかは大体分かったから、中を見ずにそのままブレザーのポケットに突っ込んだ
ったく微妙な時間だな…
一回家帰るか…遅れてもまぁいいだろ
そして俺は夕焼けで真っ赤に染まった教室を去った
「…紫乃くん…わたしが絶対に……」
どこかで一人の少女の声がした
反対側の扉の隅にいたソイツに気づかなかった俺は後に後悔することになる