秘めた恋

彼女は一瞬呆気にとられるとすぐに
「ちょ、ちょっとそれ。どうゆう意味よ。私が何？金目当てですって？」
と言ってきた。

「反省しないんですか？彼は深く傷ついたんですよ？」
私はバカバカしくなり、席を立とうとしたらいきなり彼女に腕を掴まれ
「ちょっと待ってよ！ちゃんと説明しなさいよ！どうゆうこと！？」と言ってきた。

「ちょっ、痛い・・・。」
彼女に掴まれた腕が痛くて無理やり彼女の手を外そうとしたときだった。

「おい、やめろよ。」
そう言って誰かが彼女の手を外した。

見上げるとそこには副社長の東郷さんが立っていた。

彼は彼女の手を離すと私を自分の方に抱き寄せて
「彼女に二度とこんなマネをするな。」と怖い顔で美雪さんに言った。

東郷さんは私の肩に手を置いたままその場を離れようとした瞬間、
美雪さんは彼の腕をつかみ「ちょっと、待って。和馬くん、話があるの！」と言った。

けど、東郷さんは彼女の手を振り払うと
「俺はもうあなたに興味ないんで二度と近づかないでください。」と冷たく言い放ち
私を連れてその場を後にした。


店から離れたところで後ろを振り返ると美雪さんがその場で泣き崩れてるのが目に入った。
少しかわいそうな気もしたけど東郷さんが私を選んでくれて嬉しかった。

元カノの美雪さんではなく、私を選んでくれて・・・