秘めた恋
「東郷さん!!」

私は頭を起こし彼を見上げると
彼は、優しく笑って私を見つめていた。

「あ・・・・」

「信用してやるよ、お前を。」

そう言うと東郷さんは私の腕をひっぱり、
自分の方に抱き寄せ左手を私の頬に添えた。

至近距離で見つめられ目をそらすと
「こっち向けよ。」と言われた。

「嫌ですよ~、恥ずかしい。」
彼はわかってない。こんなに格好いい人と
見つめ合えるほど私の心臓は強く出来てない。

「じゃぁ、目をつむれ。それだったら出来るだろ?」

「ん!」

私は目をつむり、くちびるをとんがれせ彼の方を向いた。

「お、よくわかってるじゃん。」

そう言うと彼は私の唇に自分の唇を重ね、あまくとろけるような
大人のキスをしてきた。

「ん・・・」

「怜・・・・」

「ん?」

「愛してる・・・」

そう言って東郷さんは、私に何度もキスをした。

「わはひもあいひへまふ」

「最後くらいちゃんと言え。」

「私も愛してますよ!!!!」


【完】


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