秘めた恋
pm 18:00 ○○駅
ロータリーを見渡すとちょうどタクシー乗り場の近くに停まっていた外車から
グラサンをかけたイケメン風の男が降りてくるのが目に入った。
確認しなくても彼で間違いないと確信した。
私は後ろから近づくと「お疲れ。」と言って声をかけた。
「あ。」向こうは驚いて振り向くとすぐさまグラサンを外し
「お疲れ様です。」と言って慌ててグラサンを仕舞った。
どうせ仕舞うのであれば最初からかけなければ良いのにと
思いつつ、彼が焼肉店まで案内してくれるのを待っているため
とりあえず彼の方をじーっと眺めていると
「あの、今日の美雪さん大人っぽいですね。」と
なぜか照れながら言われた。
大人っぽい?もしかしていつもより化粧が濃いのかも。
サークル中は汗でメイクが落ちて化物状態になるのを避けるため
化粧を薄くしているから。
そう思い、「あーありがとう。」とだけ言うと彼は「すいません。」と
なぜか謝って「では、行きましょう。」と言って歩き始めた。
彼の後ろを付いて行きながら
どうせなら、大人っぽいより綺麗って言ってくれたら良かったのに。
褒められてる気があんましないからとさっきの勇気を出して言ってくれた彼のひとことに
ケチをつけるような言い方しか思いつかない自分がなんか高飛車に思えて嫌だった。
ロータリーを見渡すとちょうどタクシー乗り場の近くに停まっていた外車から
グラサンをかけたイケメン風の男が降りてくるのが目に入った。
確認しなくても彼で間違いないと確信した。
私は後ろから近づくと「お疲れ。」と言って声をかけた。
「あ。」向こうは驚いて振り向くとすぐさまグラサンを外し
「お疲れ様です。」と言って慌ててグラサンを仕舞った。
どうせ仕舞うのであれば最初からかけなければ良いのにと
思いつつ、彼が焼肉店まで案内してくれるのを待っているため
とりあえず彼の方をじーっと眺めていると
「あの、今日の美雪さん大人っぽいですね。」と
なぜか照れながら言われた。
大人っぽい?もしかしていつもより化粧が濃いのかも。
サークル中は汗でメイクが落ちて化物状態になるのを避けるため
化粧を薄くしているから。
そう思い、「あーありがとう。」とだけ言うと彼は「すいません。」と
なぜか謝って「では、行きましょう。」と言って歩き始めた。
彼の後ろを付いて行きながら
どうせなら、大人っぽいより綺麗って言ってくれたら良かったのに。
褒められてる気があんましないからとさっきの勇気を出して言ってくれた彼のひとことに
ケチをつけるような言い方しか思いつかない自分がなんか高飛車に思えて嫌だった。