秘めた恋
外に出た後、彼が迎えを呼ぶ前に私は携帯で終電を検索した。
今から帰っても地元の終電に間に合わないことが分かり、私は
あーやってしまったと心の中でがっくりすると
「ごめん、終電間に合わなかったからこの辺の満喫で時間つぶして
始発で帰るわ。」と笑顔を作って彼に言った。
東郷くんにはこれ以上頼りたくなかった私は「今日はありがとう。」
そう言って踵を返そうとしたら「俺も満喫行きます!」と後ろから
彼が言ってきた。
「えぇ?」驚いて振り向き「なんで?」とまた聞くと
「いや、美雪先輩一人じゃ危ないので。」と彼が言ってきた。
あなたと一緒の方が危ないよ、と出かかった言葉を飲み込み
「別に大丈夫よ。」と言ったけど「いや、この辺物騒なんで
俺も行きます。」と丸め込まれてしまった。
***
駅の近くにある満喫で、手入れが行き届いていないのか築何十年を感じさせる古びた外観だったが
店内は割と綺麗で落ち着いてる感じだったので少し安心した。
ソファ付きが良かったのだが満室だったため
フラットの部屋を選んだ。
中に入ると黒い大きなくっしょんが端に置いてあり、あとはテーブルに
パソコンが置いてあるだけのシンプルな部屋だった。
ここで、彼と一夜を過ごすのか・・・・・。
心の中でざわつきが起きていたけどそんなことはおくびにも出さず
「私、漫画取りに行くわ。」と言うとカバンを置いてそのまま店内を見渡した。
今から帰っても地元の終電に間に合わないことが分かり、私は
あーやってしまったと心の中でがっくりすると
「ごめん、終電間に合わなかったからこの辺の満喫で時間つぶして
始発で帰るわ。」と笑顔を作って彼に言った。
東郷くんにはこれ以上頼りたくなかった私は「今日はありがとう。」
そう言って踵を返そうとしたら「俺も満喫行きます!」と後ろから
彼が言ってきた。
「えぇ?」驚いて振り向き「なんで?」とまた聞くと
「いや、美雪先輩一人じゃ危ないので。」と彼が言ってきた。
あなたと一緒の方が危ないよ、と出かかった言葉を飲み込み
「別に大丈夫よ。」と言ったけど「いや、この辺物騒なんで
俺も行きます。」と丸め込まれてしまった。
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駅の近くにある満喫で、手入れが行き届いていないのか築何十年を感じさせる古びた外観だったが
店内は割と綺麗で落ち着いてる感じだったので少し安心した。
ソファ付きが良かったのだが満室だったため
フラットの部屋を選んだ。
中に入ると黒い大きなくっしょんが端に置いてあり、あとはテーブルに
パソコンが置いてあるだけのシンプルな部屋だった。
ここで、彼と一夜を過ごすのか・・・・・。
心の中でざわつきが起きていたけどそんなことはおくびにも出さず
「私、漫画取りに行くわ。」と言うとカバンを置いてそのまま店内を見渡した。