秘めた恋
すると彼が突然、「美雪さんって誕生日いつですか?」と聞いてきた。
「え?12月25日だけど。」と言うと
「マジっすか!?クリスマスじゃないですか!」と驚いた反応をした。
「だから『美雪』なんですね。」
「そうよ、その日の雪は本当に美しかったらしいから。」
「良いですね。じゃぁ、その日絶対会いましょう!」と彼は言った。
「え~せっかくのクリスマスに?和馬くんに会うの??」なんて冗談ぽく言ったのに
彼が「まずいですか?」と本気で寂しそうな顔をしたので「冗談よ!」と言って
クスっと笑った。
彼とのたわいのないやり取りが楽しくて
まさかこの時、そのやり取りを影から眺めている人がいたなんて
気付きもしなかった。
「あれ?花音ちゃんじゃない。どうしたの?」
理沙は彼女が物陰に隠れて何かを見ているのに気づいて声をかけた。
「あ、理沙先輩。理沙先輩こそ何してるんです?」
「私は一人になったのが寂しくてあの二人の中に入れてもらおうかなぁと
思ったんだけど絶対お邪魔になるから無理みたいと諦めてたとこ。」
「あの二人おかしくないですか?なんであんな仲良いんですか?」
「え?二人が恋人同士って知らないの?」
「え!?」花音は驚いて目を見開いた。本当に知らなかったようだ。
「それに先日は二人で海に行ったみたいだしね。仲良いよ、ホント。
あ、でも和馬くんのお父さんが体調不良みたいだったから次の日早めに
帰宅したって言ってたけど・・・。」
「ふ~ん・・・。」
「早く戻りましょう。幸せそうな二人を見てると彼氏欲しいっていう切ない気分になるから。」
そう言って踵を返そうとした理沙に向かって花音は何かを思いついたのか
「あ、理沙先輩!さっきの海の話、もうちょっと詳しく聞かせていただけませんか?」と
尋ねた。
「え?12月25日だけど。」と言うと
「マジっすか!?クリスマスじゃないですか!」と驚いた反応をした。
「だから『美雪』なんですね。」
「そうよ、その日の雪は本当に美しかったらしいから。」
「良いですね。じゃぁ、その日絶対会いましょう!」と彼は言った。
「え~せっかくのクリスマスに?和馬くんに会うの??」なんて冗談ぽく言ったのに
彼が「まずいですか?」と本気で寂しそうな顔をしたので「冗談よ!」と言って
クスっと笑った。
彼とのたわいのないやり取りが楽しくて
まさかこの時、そのやり取りを影から眺めている人がいたなんて
気付きもしなかった。
「あれ?花音ちゃんじゃない。どうしたの?」
理沙は彼女が物陰に隠れて何かを見ているのに気づいて声をかけた。
「あ、理沙先輩。理沙先輩こそ何してるんです?」
「私は一人になったのが寂しくてあの二人の中に入れてもらおうかなぁと
思ったんだけど絶対お邪魔になるから無理みたいと諦めてたとこ。」
「あの二人おかしくないですか?なんであんな仲良いんですか?」
「え?二人が恋人同士って知らないの?」
「え!?」花音は驚いて目を見開いた。本当に知らなかったようだ。
「それに先日は二人で海に行ったみたいだしね。仲良いよ、ホント。
あ、でも和馬くんのお父さんが体調不良みたいだったから次の日早めに
帰宅したって言ってたけど・・・。」
「ふ~ん・・・。」
「早く戻りましょう。幸せそうな二人を見てると彼氏欲しいっていう切ない気分になるから。」
そう言って踵を返そうとした理沙に向かって花音は何かを思いついたのか
「あ、理沙先輩!さっきの海の話、もうちょっと詳しく聞かせていただけませんか?」と
尋ねた。