秘めた恋
木戸さんが連れて行ってくれたbarは雑居ビルの地下にあり、重い扉を開けると
照明を落としキャンドルの灯だけでギリギリの明るさを保った落ち着いた雰囲気と
ジャズのBGMが大人の色っぽさを醸し出していた。
カウンターに案内されると私はミルキーシャワーを頼んだ。
彼はマティーニを頼み、二人で乾杯をした。
「白い泡みたいになってるんだな。」
「えぇ、バナナの味がほんのりして甘くて美味しいですよ。」
「へぇ・・・。なんか美雪ちゃんって意外と可愛いの飲むんだな。」と言われて
思わず「え?」と聞き返した。
名前で呼ばれたこと、可愛いと言われたこと、
さらっとそんなこと言える木戸さんってやっぱ大人だなーと思った。
「吸っていいかな?」
そう言うと彼はタバコに火をつけてふかした。
一瞬、和馬くんがタバコを吸っている姿とオーバーラップした。
「なに?」
「いや、別に。すいません。」
「俺の顔に見とれてた?嬉しいなぁ。」と木戸さんは軽く笑った。
木戸さんではなく別の男性と重ねて見てたなんて申し訳なくなった。
「美雪ちゃんってどんな男性が好みなの?」
「え!?」
まじまじと見つめられて私はカクテルに視線を落とした。
「私は、えーと落ち着いた大人の男性ですかね?」と言うと
「え?それって俺じゃない?」と木戸さんは自信有りげに言ってきた。
私はカクテルを見つめながら続けた。
「笑うと可愛くて、たまに意地悪で、時々強引で、でも・・・二人でいるときは
甘えてきて・・・礼儀正しくてみんなにも優しくて・・・・。」
照明を落としキャンドルの灯だけでギリギリの明るさを保った落ち着いた雰囲気と
ジャズのBGMが大人の色っぽさを醸し出していた。
カウンターに案内されると私はミルキーシャワーを頼んだ。
彼はマティーニを頼み、二人で乾杯をした。
「白い泡みたいになってるんだな。」
「えぇ、バナナの味がほんのりして甘くて美味しいですよ。」
「へぇ・・・。なんか美雪ちゃんって意外と可愛いの飲むんだな。」と言われて
思わず「え?」と聞き返した。
名前で呼ばれたこと、可愛いと言われたこと、
さらっとそんなこと言える木戸さんってやっぱ大人だなーと思った。
「吸っていいかな?」
そう言うと彼はタバコに火をつけてふかした。
一瞬、和馬くんがタバコを吸っている姿とオーバーラップした。
「なに?」
「いや、別に。すいません。」
「俺の顔に見とれてた?嬉しいなぁ。」と木戸さんは軽く笑った。
木戸さんではなく別の男性と重ねて見てたなんて申し訳なくなった。
「美雪ちゃんってどんな男性が好みなの?」
「え!?」
まじまじと見つめられて私はカクテルに視線を落とした。
「私は、えーと落ち着いた大人の男性ですかね?」と言うと
「え?それって俺じゃない?」と木戸さんは自信有りげに言ってきた。
私はカクテルを見つめながら続けた。
「笑うと可愛くて、たまに意地悪で、時々強引で、でも・・・二人でいるときは
甘えてきて・・・礼儀正しくてみんなにも優しくて・・・・。」