秘めた恋
私は仕事が終わると何度かあのカフェを訪れた。

また、和馬くんに会える、そう信じていたら
あの時和馬くんと一緒にいた女性を見つけた。

私は彼女に近づくと「ここ、良いかしら？」と声をかけ
彼女の目の前に座った。

「へ！？」

「え、なん、で、え？」

彼女は驚き動揺していたので
「実は、あなたと少し話してみたかったの。」と
笑顔で応えた。


私は大人の女の色気を見せつけるかのように髪をかきあげてその後コーヒーを啜った。
一瞬彼女が見とれたような表情をしたのを私は見逃さなかった。

「和馬くんとはどうゆう関係？恋人？」

あくまでも冷静に単刀直入に聞くと彼女は動揺し
「ち、違いますよ！ただの会社の仲間です！」と応えた。

「へぇ～。」
私は少し首をかしげると彼女を見つめた。
どうしてもただの会社の仲間とは思えなかった。

私は彼女を試すように「じゃぁ、和馬くんを私に返して？」と聞いた。

「え？」きょとんとする彼女を尻目に私は続けざまに

「やっぱり和馬くんが私にとって一番だし。」と言った。

「あの・・・返して、だなんて最初っから私のものじゃないんで」
と彼女があまりにも冷静に言ってきたのでそれが癇に触り
「ふふ～ん、相手にされてないわけね。」とイヤミで応戦した。
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