秘めた恋


はぁ・・・・・。

重いため息をつくと項垂れた。
いつものようにベンチの上に座ってお昼を食べていると
隣から「どうした?今日はやけに沈んでるな。」と
声をかけられた。

人を気遣った言葉にしては、愉快そうな声が聞こえ、
ゆっくりとその方を見ると、その声の正体が分かり
一気に不愉快な気持ちになった。

「なんで隣に座ってるんですか!?」

ここ最近、私の唯一の安らぎハッピータイムをこのオオハシという
営業のチャラ男にぶち壊される。

「あー今日もあちーな。これ、飲んで良い?」

と言って私の麦茶を勝手に飲み出した。

「人の質問無視しないでください!ってか、私の飲み物勝手に飲まない!!」

こんなに怒鳴っているのにも関わらず
彼は抱腹絶倒をしそうな程笑っている。

「お前本当に面白いなー!」

キーーー!っとその言葉に私は怒りを顕わにした。
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