秘めた恋
昼食を取った後だった。下腹部に痛みを覚え、トイレに行くと生理になってることに気づいた。

予定より早かったため、私はナプキンを持ってきてないことに気づいた。

薬やナプキン、腹痛等々、先生に要件を伝えると午後の授業には受けずに保健室で
休めることとなった。

保健室に着く頃には進化論を逆に突き進むかのように
サルのような丸まった姿勢で保険の先生に助けを求めていた。

白く硬いベッドの上に横たわる。誰も使用してないのか
ひんやりとした肌触りが心地良い。

「薬飲んで少し寝たら楽になるからぐっすり寝なさい。
なんかあったら声かけてね。」

そう保険の先生が言うとシャッと音を立てて
すぐそばの仕切られたカーテンを閉めた。

私も軽く目を瞑り、痛みと戦いながらうとうとと眠りについた。

数十分ほど経って今度は仕切りの外から
人の声がするのに気がついた。

「霧島さんの鞄持ってきたんですけど・・・」

「彼女なら寝てるから起きるまで待って。」

誰かが先生と会話してるみたいだけど
その声の主が古橋君だとすぐに気づくと私は一気に目が覚めた。


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