秘めた恋
「た、大樹君・・・」

私は、彼の方を振り返り恐る恐る彼の目を見ながら
そう呼ぶと今度は彼が私を横向きにして座らせた。

「美優・・・。」

彼は、私のメガネを取るとカウンターの上にそっと置き、
私の頬を両手で添え自分の方に向かせた。

「た、大樹くん・・・」

至近距離で見る彼は格好良すぎて眩しくて思わず目をつむった。

「美優、目を開けて。」

「ん・・・」

恐る恐る目を開けると整った歯が並び可愛く笑う彼の顔が
目の前にあった。

「俺だけの美優だ。」

そう言うと彼は唇を重ねてきた。

熱くて甘くとろけるキスに私はもう何も考えられなくなった。

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