秘めた恋
学校の帰り、私はショッピングモールにより化粧品を購入した。
シュシュも買って、最後には眼科にも行ってコンタクトレンズを購入した。

「よし。」

私は本屋で買った雑誌を見ながら部屋でメイクアップを研究した。

「これならきっと。」

大樹君は喜んでくれる。

私は決心をすると次の日は朝早く起きて髪の毛をポニーテルにし、
メガネを外し、コンタクトレンズを入れて化粧をした。

いつもはブラウスのボタンは全部留めるのだけど
今日は第二ボタンまで開けてスカートも折って短くした。
彼好みのチラリズムを意識してだった。

一瞬、親に怒られるかもしれないと思ったがどうでも良かった。
最近、両親は喧嘩ばかりで父は家にいないことが多くなった。
母もパートを掛け持ちし、忙しい日々を過ごしていた。
そんな親を私はなんとも思わなくなった。
ただ、大樹君がそばにいてくれれば私は幸せだった。

< 48 / 175 >

この作品をシェア

pagetop