秘めた恋
出社するとすぐさま集合するようにと課長に言われて会議室に向かった。

中に入ると商品第一Gと第二Gと集まっており昨日のこともあって
私は古橋くんと目を合わせづらくて俯きながらそそくさと賢斗の横に立った。

すると課長に呼ばれ賢斗は前に出るとみんなの前で
新製品開発プロジェクトについて話をし始めた。

目の前で私が考案した「hua」の万年筆のことが説明され
恥ずかしいような嬉しいようなドキドキした気持ちで聞いていると
賢斗の口から思わぬ発言が飛び出し一瞬訳が分からなくなった。

「試作品を提示したところ副社長の目に留まり気に入ってくれましたので
これから製品ラインに発注をするところです。
特許についてですが副社長とも相談し、会社のものとさせて頂くことになりましたので
宜しくお願い致します。以上です」

どうゆうこと?
デザインを考えたのは私なのに・・・特許が会社のものって・・・

会議が終了後、私は賢斗を呼び出し彼を問い詰めた。
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