秘めた恋

オオハシカズマの正体



ある日の正午、水木さんに呼ばれて給湯室に入った。

給湯室の中に入ると浅利さんがカップにコーヒーを
注いでいるところだった。

「そんなとこで何ボサッとしてるの?」

「え?」

少し口角を上げて私をからかうように言いながら
高梨さんが入ってきた。

「あ、いや、その水木さんに呼ばれたんですけど
彼女がここにいなくて・・・」と口ごもると
「へぇ~そうなんだ。」と明るく笑って高梨さんは応えた。

「イイね~、コーヒー。私も飲みたい。」

「あ、じゃぁ淹れましょうか?」

高梨さんと浅利さんの何気ない対話をぼんやりと眺めていた。
高梨さんはもう平気なのかな?
古橋さんのことであんなに泣いていたのに・・・。
やっぱ杉並PLがいるから気にも留めてないのかな。

そんなことを考えていると後ろから「おまたせ」と
水木さんがひょこっと出てきた。
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