シェアハウス

「未桜。聴診するから、手のけて」

頭では分かっているけど、なかなか行動に移せない。
ゆっくり手をのけると、駿がほほえみ、下から、聴診器が入ってきた。


真剣な顔して私の音を聴いている。

「未桜…。呼吸止めないで普通に呼吸して」

怒られてしまった。





「はい、次は喉診るから、口開けて」

私は首を横に振った。

「未桜…。」

私はしぶしぶ口を開けた。




「うん。疲れからくる風邪だな。最近忙しかった上に、寝不足で、ご飯食べてなかったから、体力も落ちてる。今のところ肺はクリアだから、喘息の心配はないけど、体力が落ちている今、いつ発作が起きてもおかしくないからな。熱が下がっても今まで以上に身体に気を付けるんだよ」

「はーい」
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