君は囁く~涙とともに~
「それにしても、まじ美人だよなぁ
中一には見えねぇわ。
高校生みたい
背も高いしスタイルもいいし…」
龍の台詞にうんうんと頷く。
「芸能人に居そうな感じ」
双真の台詞にもみんな頷く。
「醸し出す雰囲気が大人」
武斗の言う事もその通りって感じ。
「えろいってことか?」
「「…は?」」
最後の最後で大翔の言葉にみんな固まる。
何で急にえろいになった。
「え、だって雰囲気大人でスタイル良いって、もうえろいとしか言いようがねぇじゃん」
「…それはなんか違うよな」
龍が意外にも否定してくれた。
でもその通り。
えろいってことではない。
実際えろくはない…よな。
「は?違うの?
俺はそうとしか見えねぇけど…」
「…やめろ」
俺がそう言うと、大翔はにやっとして、
「そうだよなぁ、お前の好きな子だもんな?」
そう言った。
…俺が大木さんに関すること言うと毎回からかわれるのか。
他の奴らには何も言わないくせに…。