スウィートドール
帰り道。
今日はいつもより笑った気がする。
今日1日で私の人生がすっごく進歩したような気がした。
私はなぜ一人暮らしをしているかと言うと…
今の高校は私の憧れの隣の家に住んでいたお姉さんが進学した高校だ。
だからここに進学したくて、関西からここに出てきた。
進学したのはいいんだけど憧れのお姉さんみたいに可愛くなれなかった。
だから武永くんに頼んでみてもいいかなって。
そう思ったんだ。
そんなこんなで家に着いた。
「ただいまー。」
誰もいないけどとりあえず言ってみる。
リンリンリン リンリンリン(電話の音)
家の電話が鳴っていた。
「もしもし。新野です。」
「未来?元気しとう?」
「お母ちゃん!?」
お母さんからだった。
「あんた、元気にしとん?」
「しとるよ!めっちゃ元気やで!お母ちゃんは?」
「お母ちゃんも元気や!りんごとか、お好み焼きの粉とかソースとか送っといたから食べや!」
「ほんま!?ありがとう!めっちゃ嬉しい!」
「元気そうで安心したわ。(お姉ちゃんにはやく変わってよ~)」
「電話の向こうで愛美(アミ)の声が聞こえるねんど?笑」
「愛美がかわれかわれうるさいねん笑。かわるわな!」
「お姉ちゃん?愛美やで!」
愛美は私の妹。
小学3年生だ。
どれくらいかな?
愛美と3時間くらいしゃべったらやっとお母ちゃんに変わった。
「愛美が寂しがっとうから帰ってきたってな!」
「もちろん!お母ちゃん、体壊さんといてな!絶対帰るから♪」
「わかった!じゃーね!」
「はーい」
お母ちゃんとしゃべって元気出た!
明日も頑張れそうだ。
そのとき、次はケータイが2回鳴った。