愛してる

「あっ、奈々子さん、原田さん!
聞いてほしいことがあるんですけど、
後で聞いてもらっていいですか!?」

「いいよぉ!
話ってぇ?」

「いいぞ?」

二人が口々にそう言った。

「ありがとうございます!
内容は…お昼の時に言います!」

「えぇ、お昼ぅ?
気になるじゃない!」

奈々子さんのそんな言葉は笑ってスルーした。
私が言いたい話っていうのは、昨日一目惚れしちゃった祥君のこと。
誰かに話さないと気が済まない。
そんな気分だった。

それに、恋愛の話をするのはこの二人が一番!
そんな風に思っていたから。
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