シアワセの方程式

とりあえず私は自己紹介をすることにした。

「えっと、斉藤 文菜(さいとう あやな)です。いつも悠輝がお世話になってます。」


「礼儀正しいね、悠輝と違って(笑)俺の名前は、佐竹 翔(さたけ しょう)。翔って呼んでいいから!よろしくね、文菜ちゃん。」
佐竹翔と名乗った彼には、どこか見覚えがあるような気がした。


「文菜、お世話してるのは俺のほうだから!それに、翔は文菜とるなよ?」
「わかぁったよ(笑)」
翔くんは苦笑しながらそういった。


その時の私は、この出会いが私にとって大きな出来事になるなんて思ってもいなかった……。
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