シアワセの方程式
三つ星*帰り道
悠輝と一緒に帰る帰り道。
今日の話題は翔くんについてだった。
「俺と翔は幼なじみでさ、いつも俺ら二人で馬鹿やってたんだよなー(笑)窓ガラス割ったときもあったっけ。まぁ、あいつは秀才で俺はスポーツ万能っていうのが小さい頃からあたりまえだったなぁ。」
「自分でスポーツ万能って言っちゃうんだ。」
わたしはいつもこうして、相槌をする。
悠輝は話したがりやらしい。
「高校まで同じとかマジ腐れ縁っていうか、そういうの感じるんだよねー。いつの間にか、あいつはイケメン秀才王子とか騒がれるようになってたけど、きっと本心はまた悪さしたいとか思ってんじゃないかなーって俺は考えてる(笑)天才くんって疲れるじゃん?(笑)」
「え、悠輝に天才くんの気持ちわかるの?馬鹿じゃなかったっけ?」
「文菜ひどいなぁ(笑)俺だって天才くんなんだよ?」
翔くんのことを話す悠輝は、なんだかイキイキしているように見えた。