過去の私と未来の彼女
白と黒。
私の身体も彼女達と同じようにモノクロになっていた。
『気づいてなかったの?』
中学三年生の私が小首をかしげる。
「……本当に?」
『はぁ…初めからそう言ってる』
『納得した?』
そして、私は理解せざるを得なくなった。


私はもう"竹本奈々"ではない。
私は"過去の記憶"なんだ、と。
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