過去の私と未来の彼女
『次の"竹本奈々"の誕生日が来たら、"高校二年生の竹本奈々"は一つに統合される。そうしたら個々の記憶は一つになって新しく人格が生まれるの。だから貴女とはそれまでの付き合いになっちゃうけど…それまでよろしくね』
「は、う、うん…ていうか私の誕生日まであと七ヶ月しかないんだけど…」
『"私の"じゃない』
高校一年生の私がすかさず言う。
『"竹本奈々の"よ。私達はもうあの子とは別物だと考えた方が良いわ。後々辛くなるから』
「辛く…?」
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