過去の私と未来の彼女
『君はもう"過去"。前に進むことは出来ないんだよ』
「え、貴女、誰、ですか?」
『自分に敬語使うの?変なの』
「やっぱり貴女、私なの?いやいやいや」
モノクロの私は柔らかく笑った。
そしてそっと右手を差し出した。
『よろしく。"過去の竹本奈々(たけもとなな)"さん。今日から私達は仲間よ』
「……何のこと?その過去とかいうの…」
『そうよね。知らないのよね。私も最初はそうだった。でもすぐ慣れるわ』
「意味分からん…」
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