放課後は秘密の場所で。
とにかく、放課後苺がここに来るのを待ってみるか。





することもないので木に寄っかかって陽だまりの中、目を瞑った。





どのくらいか経つと、睡魔が徐々に襲ってくる。





そして、いつの間にか寝ていた。





――――――ガサガサ





人の足音や小さなため息が聞こえてきたので、重たい瞼を上げながら周りを見る。




そこには、探しモノをしている小さな身長の苺がいた。




多分、俺が今持っているこのノートを探しているんだろう。





「おい!」




「ひっ!!」





呼びかけると、怯えた声を出してゆっくりとこっちを振り向いた。
< 15 / 30 >

この作品をシェア

pagetop