放課後は秘密の場所で。
「バンソコとか持ち歩いてんの?」





「うん、よくコケるから。」





「・・・・もう、こけんなよ。」





今度は小さな笑みを浮かべる。




いろいろな表情をする、不良君・・・・不良君って言い方失礼かな?




たしか・・・真琴くんだったはず。




「なんか、甘い匂いがする。」





真琴くんは、鼻をすんすん嗅いでいる様子。




甘い匂い・・・苺の甘い匂い・・・あっ、多分私のポケットにある飴かもしれない。





「私の飴かもしれない・・・。」




ポケットにしまった飴を出して、見せる。



すると、真琴君が苺の飴を見て「お前らしいな。」とつぶやいた。
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