放課後は秘密の場所で。
不良君の顔はものすごく整っている、キリッとした瞳に、整った眉、きめ細やかな肌・・・。





クラスの女子がカッコいいって言う意味がよくわかる。





好きじゃなくても、こんなにカッコいい人の顔が近くにあったら、ドキドキするよ。





ドキドキを抑えるために、制服の裾をギュッと掴んだ。





もちろん制服の裾を掴んだだけで、ドキドキが止まるわけない。







「ねぇ、だから返して欲しい?」





「っつ―――。」






ドキドキがヒートアップ。




顔が火照ってくるのが分かる。





私は、頭を縦にゆっくりと動かした。





不良君の前だと、こんなにも些細な行動でも緊張しちゃう。


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